[技術]クラウド・コンピューティング
原理はだいたい分かっていて、将来的に普及するだろうと思っているのだが、
どこか胡散臭い気がしていた。
しかし、クラウドの意味がようやく分かった。
クラウド・デバイス
単なる「ネット端末」のこと。クラウド・コンピューティングがバズワード化するに従い、それに便乗しようと作られた「便乗用語」の一つ。
クラウド・スパコン
一度は事業仕分けで凍結されそうになった予算をなんとか確保するために役所の人たちがでっち上げた造語。実際は何の意味もない言葉なので「グリッド・コンピューティングとはどう違うの?」などと真面目に突っ込むのは時間の無駄である。ちなみに業界関係者の間では、SMAPの「世界で一つだけの花」のメロディーに乗せて「世界一でなくても良い、世界で最初のクラウド・スパコンになれば良い」とカラオケで歌うのがはやっているらしい。
自治体クラウド
日本のITゼネコンが、自治体からさらなるIT予算を引き出そうと作り上げた言葉。「これからはクラウドの時代」という合い言葉とともに、自治体から複数年度にまたがるサーバー運営の保守管理契約をせしめよう、というのが本来の狙い。GoogleのApp Engine上で作れば無料Quotaの範囲内で十分に運営できてしまうぐらいのサーバーの運営費がITゼネコンに頼むと年間数百万円、というのは良くある話なので注意が必要。
クラウド冷蔵庫・クラウド洗濯機・クラウドエアコン・クラウドテレビ・クラウドレコーダ
このクラウドブームに便乗して2010年に日本で発売されると予想されるさまざまな家電製品。数年前の「ファジー家電」「カオス家電」「AI家電」と同じく、最先端のバズワードを使うことにより一見付加価値が高そうな製品というイメージを作り出して消費者の購買意欲をそそろうという家電メーカーの苦肉の策である。
Life is beautiful
http://satoshi.blogs.com/life/2009/12/crowd-computing-for-dummies.html
私が胡散臭いと思っていたのは、ただ単に便乗するやつがいるというだけの話だった。
ようやく、ビジネスの有望性についてしっかりとした見識がもてそうである。